こんにちは!
今回は自然電位法についてまとめてみます。
最後に問題もあるので、良ければ解いてみてください。
それではいってみましょう!
自然電位法とは?
概要
自然電位法とは、鉄筋が腐食することによって変化する鉄筋表面の電位を測定することで、コンクリート中の鉄筋腐食の程度を評価する電気化学的方法のことです。
自然電位とは、金属が存在している環境で維持している電位のことです。
自然電位法は、鉄筋とかぶりコンクリートの電位差を測定し、鉄筋の腐食の傾向を推定します。
測定目的
自然電位法は、コンクリート構造物内で、鉄筋腐食の可能性が高い箇所を見つけ出すために用いられます。
鉄筋腐食によりコンクリートのひびわれや剝離が発生する前に、腐食劣化の部位を把握することができます。
調査方法
自然電位法の測定装置には、電位差計と照合電極、リード線を使用します。
コンクリートの一部をはつりとって鉄筋を露出させ、コンクリート表面に密着させた照合電極との電位差を読み取ります。このとき、電位差計のプラス端子に内部鉄筋を、マイナス端子に照合電極を接続します。
電位差計は、電流をできるだけ流さずに電位差を測るのが望ましいため、入力抵抗が100MΩ以上と大きく、分解能が1mV以下と小さい直流電圧計を使用します。
照合電極の先端にスポンジなどを巻き付け、水または電解質溶液(KNO₃など)を含水させます。
照合電極とは、ある電極電位を相対的に測定する場合の電位の基準となる電極のことです。
照合電極にはいくつかの種類(飽和硫酸銅電極、飽和塩化銀電極、飽和カロメル電極など)があり、異なる照合電極を用いた場合には測定値が異なるため、補正が必要になります。
測定電位が貴(電位が高い=値が大きい)であるほど鉄筋の腐食の可能性が小さく、コンクリート中の塩化物イオン濃度が多いほど、測定電位は卑(電位が低い=値が小さい)な値を示します。
特徴
自然電位法の特徴については次の通りです。
・自然電位の測定は対象物のかぶり厚、かぶりコンクリートの含水量などによって±50mV程度の影響を受ける場合がある
・コンクリート表面が非常に乾燥し電気的に絶縁に近い場合や、常に水で覆われている場合、塗装等の絶縁材料が被覆されている場合、あるいは鉄筋がコーティングされている場合には適用できない
・測定前に、測定範囲となる構造物表面を湿潤状態としなければならないが、浮き水が生じるほどの状態にしてはならない
問題
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう。
自然電位法による鉄筋コンクリート構造物の鉄筋腐食の調査に関する次の記述が、適当か不適当か選択してください。
「入力抵抗が小さい電位差計を用いた」
正解は下にスクロールしてください。

正解は不適当です。
電流をできるだけ流さずに電位差を測るために、入力抵抗の大きな電圧計を使用します。
それでは、今回は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!